NO.1
 まだまだ若い車輌には負けません。510形は、岐阜の街の顔になる列車です。(99年3月)
(新岐阜駅前に入線した臨時列車、モ512・513連結車)
まだまだ若い車輌には負けません。510形は、岐阜の街の顔になる列車です。(99年3月)
(新岐阜駅前に入線した臨時列車、モ512・513連結車)
   - モ510形(512〜514)[600v用車両]
    1両×3=3両
   
   
-  
   
    美濃電気軌道が大正15年(1926年)にセミボ(セミスチールボギー車)510形の形
   
   
   
-    式名で、当初、笠松線用として、製造されたが、美濃電が旧名鉄に吸収され、名古屋、岐阜
   
   
   
- 間が繋がった後は、美濃町線を活躍の場としてきました。その後昭和42年(1967年)、 
   
   
   
-   兄貴格の520形と組んで、揖斐線と岐阜市内線の直通急行運転を実施するのを機に、転属
   
   
   -  され、昭和43年以降、制御方式をHL(手動間接式)式にし、主電動機(モータ)も、大
   
   
   -    出力のものを2個から4個に増設し、集電装置もパンタグラフ化されました。しかし770形
   
   
   
- の登場により昭和62年には520形は全廃、510形も2両(511.515)が廃車され、現在
   
   
   
- は512〜514の3両で頑張っています。
   
   
   -  前面は「大正時代の流線型スタイル」を強調して、大きく張り出した5枚窓が配され、
   
   
   -   戸袋部の楕円窓が大正ロマンを感じさせます。また大きなフォールディングステップ、木
   
   
   -   製の日除けの鎧戸や、荷物棚など、古き良き時代の車両の雰囲気を残した、日本でも数少
   
   
   -   ない車両として、昭和63年(1988年)度には、鉄道友の会より昭和62年(1987年)度
   
   
   -  “エバーグリーン賞”を受賞しています。この受賞を機に、当時のスカーレット一色から
   
   
   -   昭和42年に美濃町線から市内線〜揖斐線の直通車として転属したときの赤と白のツートカ
   
   
   -   ラーに塗り替えられました。車齢73年と、古希を越えたこの車両は、今や主役の座を新鋭
   
   
   -  の770形・780形に譲りました。平成9年4月5日のダイヤ改正で510形3両はついに定
   
   
   -   期運用はなくなってしまいましたが、770形等の予備車として谷汲山の縁日18日などに臨
   
   
   - 時運転されることもあり、まだまだ現役で頑張っています。